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令和4年度 糖尿病大血管障害検証報告会

―Early Detection and Management of Macrovascular Complication of Diabetes ( EDMMCD Study)―
糖尿病合併症学会同時Web開催

糖尿病学会、合併症学会、内分泌学会より内保連へ申請依頼、該当企業への申請依頼

1.当研究会推奨糖尿病Control 基準と問題点・実情について

久留米大学医学部内分泌代謝部門 教授(EDMMCD Stud委員長)   田尻 祐司

2.Importance of multiple risk factor active control for the prevention of the onset

and progression of macrovascular complications in Japanese type 2 diabetes

投稿論文の 主旨・要点(新規性)報告

池淵クリニック 院長   池淵 元祥

3.既報紹介 (トレランGよりの有用性、食後HL 評価他)

Effects of a new 75 g glucose- and high fat-containing cookie meal test on postprandial glucose and triglyceride excursions in morbidly obese patients  EJ 21-0615 2022

Yukako Yamamoto1,and Atsunori Kashiwagi1) et al

淡海医療センター 名誉院長  柏木 厚典

4.

A 既報 紹介

Biomed J Sci & Tech Res 34, 26853 2021

Proposal of Inappropriate Insulin Syndrome Screened with Standard Cookie Meal, A Possible Accelerating and Common Factor for Corona 19, Metabolic Syndrome and Obesity and its Clinical Significance Y Harano et al

B 投稿英文の主旨・要点紹介

Non-normalization of whole body, muscle and hepatic glucose clearance  in well controlled type diabetes with SGLUT-2 inhibitor and other oral drugs demonstrated with simplified SSPG and combined use of standard Cookie meal  test

C 健保適応が望ましい項目(臨床上、明かに有用、意義深いです)

標準Coolie  t(百点程度)、簡易SSPG法(1.5千点程度;現クランプ法、5千点+人工膵臓)、サンドスタチンの診断薬としての健保適応、血中インスリン測定(空腹時、食後2h)の健保適応強化(現80点、削除が多い)、運動療法の健保採用、入院時栄養指導(2回)の入院長期化の場合の回数増加(2回以上) 原納 優

5.コメント

  • EDMMCD代表世話人、古屋大祐(淡海医療センター、院長
  • Control 基準について―臨床専門医の立場からー、田尻祐二、松久 宗英(徳島大)

  • SSPG法、Cookie t、サンドスタチン;診断薬の健保適応、勝野 朋幸教授(兵庫医大)
    糖尿病における運動指導に関して
    「運動療法の実施・継続は、血糖改善効果のみならず、インスリン抵抗性の是正につながり、それらに関連する様々な合併症等への効果が確認されており、推奨グレードが高いことは周知です。最近では認知機能低下やサルコペニアフレイルに関する予防・進展抑制効果に関する話題も頻回に取り上げられています。運動療法の現状に関して、自身の調査研究と先行研究とを比較しますと(論文投稿中にて、自身の結果を提示することはかないません)、
    コロナ過での患者さんの運動療法の実施率は、コロナ前の先行調査と 比較して低下している現状があります。
    医療者による運動指導の実施率も同様に低下している傾向にあります。
    ・運動指導が実施されたはずが、その内容を覚えていない患者さん、および 指導された運動内容・負荷が個人に適切ではなく、実践できていないケースも少なくありません。
    運動療法の効果・重要性が明確であるにもかかわらず、指導自体の未実施、指導時間の減少、適切な指導の実践不十分などの現状があります。これを改善する方法の一つの案として、運動指導の保険適応化があるかと考えます。
    ・どの医療職による指導がこれにあたるのか。
    ・どれくらいの指導時間を基準とするのか。
    運動指導の効果・評価をどのようにするのか。
    ・運動指導の間隔は?など
    クリアすべき課題点はありますが、食事指導・薬剤指導と同等に臨床現場で実践していくためには、運動指導の積極的な導入のために努力すべきポイントではないかと考えています。」
  • 運動療法の健保採用ついて、 吹田市民病院 栄養部  南野 幸生
    入院時栄養指導は、2回ではなく、月2回が望ましい。
    「慢性期リハビリテーション病棟では長期入院が多く、特に高齢者の入院期間が長期になると合併症発症のリスクが増加高くなり、栄養管理も重要となる。一方、急性期病棟の平均在院日数は13日程度であり、栄養指導も入院中2回、週1回を限度として初回260点、2回目200点が入院栄養食事指導料1として診療報酬が認められている。このことは糖尿病が慢性疾患であり内服薬やインスリンが改善され、在宅で長期に管理が可能となったこと、つまり入院で血糖をコントロールするのではなく、在宅で血糖コントロールを行うことが前提となっていると考えられる。しかし腎症や動脈硬化等で入院が長期化した場合は2回に限らず、医師との連携を行い必要に応じて栄養指導を行うことが患者の行動変容には有効であると考えられる。(管理栄養士による継続指導の有効性のエビデンス有)肥満やインスリン抵抗性に基づく高インスリン血症を改善し、いわゆるインスリン不全症を改善するためには食事療法と運動療法を治療の両輪として生活習慣の主体とすることが望ましいと考えられる。これらの食事療法、運動療法には長期的なサポートが必要であり、長期入院中には月2回の栄養指導を認めてもらいたい。」
  • 入院時栄養指導(2回)の入院長期化の場合の回数増加食事栄養指導における仕組みとしてのインスリン不全症説明の重要性と糖利用能・血中インスリンレベル評価の意義について 児成会生習センター 管理栄養士 西村 寛子

6.令和4年度 糖尿病合併症学会同時開催、糖尿病大血管障害検証報告会(Early Detection and Management of Macrovascular Complication of Diabetes)からの宣言(RW-4-10-22)

内保連への健保採用・強化提案(AからE), 関連企業(B,A)への提案

A

標準Coolie  t(百点程度)、トレーランGは、非生理的なブドー糖を3割含み、一過性過血糖起こり、嘔気などの副反応有り、血中インスリン値はこのため高イと診断し難い、2hに渡り一定の速度でブドー糖に転換し難い。Cookie は、小麦粉澱粉75g、15%生理的マルト-ス含み、2h血糖はほぼ一定し、全身利用率と等しく、75g(SGLUT-2阻害薬服用者では、2h尿糖量補正)をこの血糖で除し、全身糖クレアランス(GC)算出可。SGLUT-2阻害薬服用例では、尿へ糖を排出するため血糖とHbA1cは、Control基準とはならず、上記全身糖GC(筋・肝も含め)が、最善の基準である。

2hBS200mg/dl以上DM,140~200; IGTは両者同一。バター脂肪25g含むため、食後高脂血症診断可、病態解析にも貢献。明らかに液状ブドー糖に比し、臨床的意義高く、健保適応が妥当である。IGTの早期検出と是正は糖尿病対策の最善策であるが、現行OGTTは、DM検出が主眼に査定されている。耐糖能異常・低、高イ血症をイ不全症としてとらえると企業健診でも6-8割が該当し、食後高脂血症も検出され、幅広い適応・実施が現臨床に貢献する。

B

簡易SSPG法;Reaven発案、Harano、Ikebuchi改訂;内因性イ分泌抑制をエピネフリン・β―ブロッカーからソマトスタチン或いはサンドスタチンに改良。クランプ法;空腹時血糖<100 mg/dlに固定、人工膵臓で糖注入量を暫増し、2h注入量で筋GC測定(現クランプ法、5千点+人工膵臓必要)。SSPG法; 糖注入量を一定化、2h後の血糖より筋GC評価。1.5千点程度;サンドスタチンの診断薬(現:治療薬)としての申請(ノバルテイス社へ勧告、健保適応;現治療薬と同点数、イも現在治療薬で、検査薬としての申請・承認必要)。同一原理で(分子か分母いずれか固定)実施と理論有利(内因性イ分泌抑制確実、かつ手技簡単、経費格安(IVGTT,追加法として改訂、追加)。GH,グルカゴン分泌も抑制するためイ感受性試験としてより有用。筋での糖利用評価後、イ注入は静注から皮下注とし(x1.5量)、提案AのCookie 食負荷、2h後の血糖より全身GC, 筋GCとの差より肝GC算出。クランプ法では、血糖100 mg/dl未満に固定するため、肝での糖利用評価不可(肝GKのKm;10mM)、明らかに、簡易SSPG法が臓器別GC評価に優れている。

C

血中インスリン測定(空腹時、食後2h)の健保適応強化(現80点、インスリン受容体異常症検出が主眼≧30;空腹時、Control基準(高・低イ;食前後)指標としては、適応されず削除が多い。低・高イ血症の基準は今年度栄養海前学会で報告(空腹時低イ血症;3未満、標準食;75g糖質、Cookie 負荷2h、9未満、高イ血症;各≧8,≧21μU/ml)イ受容体異常症の診断ではなく、日常の空腹時、食後低・高イ血症の検出は、大変重要で(低イ血症は、血糖・HbA1cの高値で反映)高イ血症検出は大変意義深いが、現実は、一部の実施にとどまり、実施例の大半は、健保適応外で削除となる。 是非改訂が必要です。

D

運動療法の健保採用提案、AMPキナーセ活性化を介し糖利用・脂肪分解促進、当研究会としては新知見有しないが、イ不全症提案との関連で、解消の最善策が、運動習慣であるので、提案する。

入院時栄養指導(現;2回)の入院長期化〔3か月以上〕の場合の回数増加(E3回以上) 食事・栄養指導の質的向上、達成度増高のため。当検証報告会では、食事運動生活習慣をより良くする会;第10回、11月12日実施、を別研究会・協賛として連携開催(年1回)しているが、仕組みとしてイ不全症の解消を強調下に実践、目標達成率を倍増(特に入院時食事指導)すべきである。  

糖尿病大血管障害検証報告会(EDMMCD)

久留米大学医学部内分泌代謝部門 教授(EDMMCD Study委員長)田尻 祐司,
代表世話人、古家大祐(淡海医療センター、院長), 総括 原納 優
(児盛会生習センター所長、大阪保険医療大学客員教授、ニチダン英王研究所所長、Cookie t研究会大表世話人) 協賛 公益財団法人健康加齢医学振興財団、Cookie t研究会、食事運動生活習慣をより良くする会。

7.総合討論 PP、Word で投稿歓迎、 糖尿病合併症学会ご参加会員殿

協賛 公益財団法人健康加齢医学振興財団、Cookie t研究会、食事運動生活習慣をより良くする会。謝辞 趣旨ご理解いただき情報発信と実現へ、高所より協賛頂きました三和化学研究所他企業に深謝いたします。

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