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多様性インスリン作用不全症の提案、意義と対策

[2020.04.21]

メタボ、生活習慣病、基本生活機能失調症、新型ウイルス重症化の基本病因とその解消

新型コロナウイルスに関して、WHO報告書の中で、「重症化および死亡のリスクが最も高いのは、60 歳以上で、高血圧、糖尿病、心血管疾患、慢性呼吸器疾患および癌のような基礎疾患をもつ人達である」「基礎疾患がないと報告した患者の致死率が 1.4%であったのに対し、基礎疾患のある患者ではより高く、心血管疾患の人は 13.2%、糖尿病は 9.2%、高血圧は 8.4%、慢性呼吸器疾患は 8.0%、癌は 7.6%であった」。最近、基礎疾患のない方も重症化の報告ありますが、下記要因分析が必要です。

重症化と致死率が高い高齢者と基礎疾患(黒字)に共通する因子は、インスリン抵抗性(善玉インスリン作用の低下)です。インスリン作用は多様で多くの大事な作用を担っています(筋や脂肪細胞、肝における糖利用促進、蛋白合成促進、内皮細胞機能維持他)。ウイルスが毛細管内皮細胞の防御をくぐり抜け、気管・肺胞細胞に侵入、増殖、その細胞を処理・死滅させるのが、ナチュラルキラー細胞(自然免疫)です。この細胞の活発化が、克服に最重要です。疲れない運動、笑い、良き睡眠などがこの細胞の活性化に役だちます。インスリンの善玉作用低下が、この弱体化に関与している可能性があります。

インスリン作用(善玉)不足が、内皮細胞機能障害他を経て、感染・増殖、重症化・致死に関与する可能性は高いです。善玉作用の改善・適性化の基本は、適性体型(BMI:23未満、ウエスト 男85cm、 女80cm:未満)達成、活発活動(8千歩/日以上、運動習慣)と生活習慣の適正化(禁煙、節酒・過剰エネルギーを摂らない、過体重の方は、1日 摂取エネルギーバランスをー200g程度負とする)です。

上記達成で、善玉作用の基本が改善、不足分は、血圧、血糖、脂質異常を適正な薬で補い、正常化へ、Controlを良好にします。目標体型には、数か月以上要しますが、効果は、実践開始から出始めます。生活習慣の適正化は、通常は容易ではないですが、コロナの緊急事態では、今こそ実践の良い機会であり、皆様実践ください!!!

重症化・致死を防ぐ自身ができる具体策であり、乗り切ると、作用不全が一因である認知症・骨粗しょう症、今話題になっているサルコペニア・ロコモ・フレイル症候群(基本生活機能失調症として提案中)予防と進行阻止にも極めて有効で、介護短縮・健康長寿達成に直結します。基礎疾患への有益性は当然です。

善玉作用不足で血糖が上がり、それを補うインスリン分泌促進・薬物治療で他の悪玉インスリン作用が過剰となり動脈硬化が促進されます(これがメタボです)。内臓肥満のない方も、インスリン作用不全症として提案しています。

悪玉過剰作用には、腎での塩分と尿酸再吸収促進(血圧・尿酸高値)、脂肪(コレステロール、中性脂肪合成促進、動脈中膜平滑筋増殖動脈硬化が増強します。アルツハイマー病では、この状態が、β―アミロイド蛋白沈着と関連し、一要因とされています。インスリンの善玉・悪玉作用いずれが自然免疫・獲得免疫に関与するかは、不明です。

まとめ

4月7日に緊急事態宣言が出されます。自宅待機・外出しないでは、新型ウイルスに勝てません。話題提供のテーマが、その感染特に重症化を防ぐ具体策と関連するので、鎮静化した時期でなく、この時期に要旨見て頂き、ご賛同の場合で、ご自身・患者様で思い当たるところがあれば、是非この危機的時期に良き生活習慣の達成を実践ください!!! 

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