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生活習慣病センター活動内容

児成会 生活習慣病センター

活動内容

生活習慣病を考える会

a 草笛会(糖尿病教室、集団栄養指導、日本糖尿病学会近畿地方会支部活動)

年3、4回開催(土曜日)1~3pm

患者様自主発表とアドバイス、専門領域紹介、管理栄養士による食事指導、医療情報交換

臨床研究:クッキーテスト、大豆スナックA, Bの臨床応用 ほか

滋賀医大、国立循環器病センター、甲子園大学時代の多くの情報の集積とその整理、紹介、地域医療への活用

自治体、団体の生活習慣病対策に対する無料相談、アドバイス

b.食事運動生活習慣をより良くする会

より良くする会ページはこちら

管理栄養士教育

生活習慣病に関する情報の提供、集積と解説

内科診療

食事・活動度強化(運動)療法を中心とする生活習慣の改善を基本に、必要例では適切な薬物療法により、生活習慣病A(肥満、糖尿病とその予備軍、高血圧、高脂血症、高尿酸血症通風と通風)およびB(動脈硬化性循環器疾患:狭心症、虚血性心疾患、脳血管障害、閉塞性四肢動脈硬化症)の早期検出と対策

認定他

内科認定医、糖尿病専門医

学会活動
米国糖尿病学会、日本糖尿病学会、肥満学会、循環器病学会、動脈硬化学会、内分泌学会、日本臨床栄養学会他

児成会生活習慣病センター活動内容
内科診療
午前
午後  
  • 再診は一部予約制
  • 専門 生活習慣病:肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧、高尿酸(痛風)、循環器疾患、その他、栄養・運動指導、食事指導(管理栄養士: 前田 亜耶)
  • 草笛会(会長 梅田 民雄) 年3、4回開催(土曜日)1~3pm
  • 無料相談  自治体、NPO団体、その他
  • 児成会 生活習慣病センター     原納  優
内科診療の実際

 一般内科はもちろん、種々の訴え、気分がすぐれない、とこか調子が良くない、風邪、胃腸炎、不眠、など気軽な受診歓迎します。
過体重、肥満、高血圧、脂質異常症、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病予備軍、糖尿病、冠動脈疾患(狭心症、胸部圧迫感、むくみ)、不整脈、心不全、脳血管障害の疑い、間欠性は行(歩行時の下肢の痛み)などは専門的に対応しています。必要例では、箕面市民H,済生会千里H,国立循環器病研究センターでの検査、受診依頼しています。
管理栄養士と共に診療していますので、基本である、食事・生活習慣の乱れや問題点などを患者さまと相談、食事調査や必要例では食事負荷など行い、異常があれば、その改善のために生活習慣の改善、運動療法を実施、必要例では投薬も始めます。

早期糖尿病の検出とその対策

―Cookie meal testによる早期糖尿病対策とincretin 反応を含めた食事前後病態解析の意義―

原納 優 児成会生活習慣病センター、済生会千里病院内科、国立循環器病研究センター客員研究員、KKニチダン栄養研究所

 2型糖尿病における早期糖尿病は、IGT、IFGと第一期糖尿病(血糖正常、インスリン抵抗性・高インスリン血症又はインスリン低反応)が相当し、肥満では、87名中DM 27%に対してIGT 18%, IFG 2%, 第1期DM 43%、と早期DMは63%に達し、正常は10%に過ぎない。一方非肥満生習病疑い67例中、DM27%、IGT27%、IFG 5%、第一期DM 28%で早期DMは60%、正常は13%であった。

 IGTに対しては、α-glucosidase阻害薬(voglibose)が健保適応になっているが、IFG,第1期DMを含めてまずは、食事・運動療法、生活習慣の修正を実施し、DMへの進行を止める又は、正常化する意欲と実践が極めて重要であり、最も効果的な糖尿病対策である。

 上記の検出には、精密耐糖能検査が有用で、インスリン情報が重要である。近年、血糖とHbA1cから耐糖能異常、糖尿病を判定する風潮にあるが、インスリンの食前後の動態把握なくして、糖・脂質代謝異常の病態把握と適切な食事・栄養・生活習慣指導は困難である。 最近、インスリン分泌と血糖調節には、インクレチンが関与することが知られ、その増強薬が実用化されている。

 小麦粉澱粉他糖質75gと脂肪28gを含むcookie meal testは上記耐糖能、インスリン分泌異常検出のみならず、血中GLP-1, GIP,glucagonの動態評価に適している。また、食後脂質異常症は近年注目され、その検出(ΔTG 66mg/dl以上、ΔRLP-chol 3.3mg/dl,ΔapoB-48 7.4μg/l以上)は、新たな心・血管障害の危険因子として意義深い。前述の肥満例では、51%、非肥満例では、46%に食後脂質異常症が検出され、症例への生活習慣改善の指標と動機ずけに有用であった。

 従来の血糖降下薬では、コントロール不十分な2型DM6例にsitagliptin
投与前後(2-3ケ月)でcoookie meal testを施行した。HbA1cは、7.9%から6.2%に低下、血糖は0、1,2hで2-3割減少、インスリンは、有意変動無いが、分泌が促進した2例を省くとインスリン感受性の増強が観察された。

 血中GLP-1は、0、Ⅰ、2hとも40-60%の増加、GIPは1,2hで増加が、glucagonは、低下傾向が見られた。ΔTGは有意に低下し、食後脂質異常の改善が観察された。
 Cookie mealは、耐糖能精密検査負荷食として、液状ブドー糖に比し、胃腸系の愁訴、副作用が少なく、より生理的で早期糖尿病、糖尿病、食後脂質異常症、食事前後の血中incretin反応、糖・脂質代謝異常の把握に適している。これらを早期に検出し、食事・運動・生活習慣の修正を基本にした糖尿病への伸展防止と是正が意義深く、臨床検査技師、管理栄養士、看護師および医師の共同作業が極めて重要であり、期待される。

進展糖尿病における従来薬(Glut-2阻害薬含む)に新薬追加

ツイミーグ又は、GLP-1,GIP作動薬注射(週1回)併用例では、尿へ糖を洩らすため、血糖・HbA1cが良好でも、糖尿病診療の理想である、全身糖利用・新生の正常化には不適当です。

これを補うのは、全身糖クレアランスで、標準Cookie t摂取2h血糖はほぼ恒常血糖値を示し、2hほぼ一定の速度で血糖として吸収されるので、全身糖利用率と等しく、血糖で(75g-尿糖;2h)を2hPGで除することで、全身糖クレアランスが算出されます。

この正常化を目指すのが正解です。臓器別糖クレアランスは、現健保採用されているGクランプ法は5000点、人工膵臓で血糖100mg/dl以下に保つために必要ですが、筋利用のみの評価です。

私どもが提唱している簡易SSPG法では、内因性インスリン分泌をサンドスタチンで抑制、外因インスリンを注入下に、一定のブドー糖を注入し、Cookie tと組み合わせ、筋・全身・両者の差より肝Gクレアランスが得られます。

理想は上記臓器別GC正常化です。これが達成できないときは、インスリンを含むインクレチン注射(毎日)と内服薬併用、食事運動生活習慣の理想化で達成します。

【結語】 企業健診

標準Cookie テストと同一組成の昼食2h後採血(インスリン追加)、生活習慣に関する問診・1日消費エネルギー自己計算(メタボ)実施、産業医・管理栄養士社員による食事運動生活習慣の指導

1.インスリン良作用低下関連・・糖尿病予備群;IGT:21%,糖尿病;15%、高LDL血症(≧120);41%,高アポB;27%
傾向含む肥満;49%(高イ:33%), 腹囲過剰(男≧85:69%、女≧80cm:17%)、予備群含メタボ;47%(高イ:63%)

2.インスリン不良作用代償過剰症関連・・肝機能異常;27%(高イ:56%)、高尿酸(≧7);24%(高イ: 50%),
予備群含む高血圧:16%(高イ:25%)、高TG(≧200);38%(高イ:39%)

3.上記イ不全症 該当 (低・高イ血症含む)67%(昨年度)⇒52%(今年度) 
非該当疾患 胸部X線異常:20.4%、心電図異常:10.2%、要受診:24.5%、貧血:0    
企業健診で検出される多くの疾患は生活習慣病であり、その主病態はインスリン不全症である。
昨年度のインスリン不全症は68%であり、本年は 52%と不十分ではあるが、改善がみられた。

生活習慣病外来

1. SGLT-2阻害薬含む従来薬使用Control良好糖尿病例における全身糖クレアランス;GC(Cookie t使用)45% 低下。外因インスリンによるGC評価;筋:43%、全身:50%、肝:60%に低下。

2.A 上記低下例に、新薬、ツイミーグ使用、 全身GC; 6.5ml/kg/minと正常化(4.8 ~10)。

B 同様低下例に、オゼンピック(GLP-1作動)注、1/w+ツイミーグ使用、 全身GC: 4.5 と正常に近い。SGLT-2阻害薬使用下、新薬追加例に於いて血糖・HbA1cのみではControl基準とはならず、Cookie tによる全身GCが基準として適切、大変意義深い。 

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