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令和5年度 糖尿病大血管障害検証報告会

令和5年度 糖尿病合併症学会同時開催、糖尿病大血管障害検証報告会(Early Detection and Management of Macrovascular Complication of Diabetes)からの合併症学会への提案・提言・宣言(RW-5-10-19)

内保連への健保採用(当会開発検査A,B)

A 標準Coolie test(百点程度)

トレーランGは、非生理的なブドー糖を3割含み、一過性過血糖が起こり、嘔気・嘔吐などの副反応有り、血中インスリン値はこのため高値を示すが抵抗性の指標である高イ血症とは異なり、紛らわしく欠点である。2hに渡り一定の速度でブドー糖に転換し難い。Cookie は、小麦粉澱粉75g、15%生理的マルト-スを含み、ほぼ一定速で血糖に変換し、恒常血糖を示す2h血糖は、全身糖利用率を示し、75g(SGLUT-2阻害薬服用者では、2h尿糖量補正)をこの血糖値で除し、全身糖クレアランス(GC)算出可能。SGLUT-2阻害薬服用例では、尿へ糖を排出するため血糖とHbA1cは、Control基準とはならず、上記全身糖GC(筋・肝も含め)が、最善の基準である。2hBS200mg/dl以上DM,140~200; IGTは両者同一。バター脂肪28.5g含むため、食後高脂血症診断可、病態解析にも貢献。明らかに液状ブドー糖に比し、臨床的意義高く、健保適応が妥当である。IGTの早期検出と是正は糖尿病対策の最善策であるが、現行OGTTは、DM検出が主眼に査定されている。耐糖能異常・低、高イ血症をイ不全症としてとらえると企業健診でも6-7割が該当し、食後高脂血症も検出され、幅広い適応・実施が現臨床に貢献する。

B 簡易SSPG法

Reaven発案、Harano、Ikebuchi改訂;内因性イ分泌抑制をエピネフリン・β―ブロッカーからソマトスタチン或いはサンドスタチンに改良。クランプ法;空腹時血糖<100 mg/dlに固定、人工膵臓で糖注入量を暫増し、2h注入量で筋GC測定(現クランプ法、5千点+人工膵臓必要)。SSPG法; 糖注入量を一定化、2h後の血糖より筋GC評価。1.5千点程度;サンドスタチンの診断薬(現:治療薬)としての申請(ノバルテイス社へ勧告、健保適応;現治療薬と同点数、イも現在治療薬で、検査薬としての申請・承認必要)。同一原理で(分子か分母いずれか固定)実施と理論有利(内因性イ分泌抑制確実、かつ手技簡単、経費格安(IVGTT,追加法として改訂、追加)。GH,グルカゴン分泌も抑制するためイ感受性試験としてより有用。筋での糖利用評価後、イ注入は静注から皮下注とし(x1.5量)、提案AのCookie 食負荷、2h後の血糖より全身GC筋GCとの差より肝GC算出。クランプ法では、血糖100 mg/dl未満に固定するため、肝での糖利用評価不可(肝GKのKm;10mM)、明らかに、簡易SSPG法が臓器別GC評価に優れている。

強化提案と病名提唱(C)

C 血中インスリン測定(空腹時、食後2h)の健保適応強化(現80点、と病名として“インスリン不全症;”広義提案

受容体異常症の検出が趣旨で、空腹時、食後、高イ血症疑いで適応ですが、削除が多い(80点)。低・高イ血症の基準は今年度栄養改善学会で報告(空腹時低イ血症;3未満、高イ;8以上、標準食;75g糖質、Cookie test負荷基準食と同一組成昼食75g小麦粉澱粉;15%マルトース、29gバター脂肪摂取後2h、低イ;9未満、高イ血症;≧21μU/ml)。日常の空腹時、食後低・高イ血症の検出は、大変重要で意義深い。是非測定強化が必要です。 近年の話題として、“糖尿病”は、患者様にとって偏見と誤解が入り、良い表現、病名ではなく、糖尿病学会・協会は“デイアベテイス”を提案しています。“漏れる”の意味で、本来メリタスがつき、甘い水が漏れるが糖尿病の語源です。日本語でない、意味不明の言葉を患者様、一般社会が使うのは賛成しかねます。“漏れる”も漏れない方(尿糖なし)もあり(尿糖を出す薬もあり適切ではない。)“インスリン不全症”はありのままに、真実をつたえ、初期の善玉作用低下で血糖は高値となり、細小血管障害も進展。代償悪玉過剰症で肥満・メタボ、合併症で、大血管障害・動脈硬化症が促進合併します。進展し・末期にはインスリン注射で対応します。上記すべての病態を不全症は該当・説明し、その対策の基本は食事運動・生活習慣の理想化です。対策に直結する病名、解消を目指す呼び名を提案します。不全症は、広範囲にわたるので、狭儀病名としては、“高血糖”;糖尿病協会からも提案;賛成し提案します。高血糖のみでは、不十分で、不全症が下記の理由で必要です。高血糖は、尿糖排泄促進薬で改善しますが、糖尿病Control の理想である臓器での糖利用正常化(全身・筋、脂肪組織・肝)の指標は、全身利用(クレアランス)の正常化で血糖のみならず、全身、臓器での糖利用正常化をイ不全症では目標とします。  

運動療法の健保採用(D)

D 運動療法の健保採用提案

運動はAMPキナーセ活性化を介し糖利用・脂肪分解促進、当研究会としてはイ不全症提案との関連で、解消の最善策が、運動習慣であるので、提案します。理学(作業)療法士が指導。

入院時食事栄養指導の回数増加と内容強化による生活習慣理想化倍増へ(E)

E入院時栄養指導(現;2回)の入院長期化〔1ケ月以上〕の場合の回数増加(3回以上)と内容の強化提案

より充実を提案する。栄養食事のみならず、運動生活習慣の是正・理想化のため指導をより充実し、入院時禁煙、8千歩以上/日指示、リハ棟(室)での運動療法;30分/日)実践が望ましい。外注給食の場合、給食会社管理栄養士も含め、医師・管理栄養士・コメデイカル全体での食事のみならず生活習慣の理想化達成と退院後の継続と工夫で肥満・メタボ・糖尿病・生活習慣病の基本対策の完成を目指す。

糖尿病大血管障害検証報告会(EDMMCD)委員長 田尻祐司,(福岡輝栄会病院糖尿病センター長)、学術世話人 西尾善彦(鹿児島大教授)、荒木信一(和歌山医大教授)、金崎啓造(島根大教授) 総括(代表世話人) 原納優(児盛会生習センター所長、大阪保険医療大学客員教授、ニチダン栄養研究所所長、Cookie test研究会大表世話人) 協賛 公益財団法人健康加齢医学振興財団、Cookie test研究会、食事運動生活習慣をより良くする会。

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